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メンテナンス_カヤック編
オフシーズンはギアのメンテナンス時期。
12月、かじかむ手をさすりながらの作業になりますが、重要な仕事。
弊社で使用しているカヤックは、いわゆるファルトといわれる折りたためるタイプ。アルミなどのフレームを船体布で覆ったもの。
mont-bell製のボイジャー460Tとアリュート430Tの2艇です。
折りたたみなのですが、夏からは組んだまま保管していました。
今回はパイプとリブ(肋骨)でできているフレームと船体布を一度外してチェックします。
持ち運びに優れ、比較的軽量なのが特徴のこのタイプ。
ただ部品点数が多いので、目視と触診によるメンテナンスは必須です。
雪の上での作業は、船体保護のため。
アスファルト直接での作業は傷の原因になりますからね。
弊社の使い方だと時折発生する弱点があるので、まずその部分を丁寧にチェックしてから、全体のチェック&クリーニング。
ありましたパイプとリブの不具合。
でも想定済みなので部品を調整しておきます。
長く艇とお付き合いすると、おおよその定期メンテナンス期間がわかり、さらに交換部も想定できます。
パイプと白い部品を貫通するボルトがなくなっていました。
このボルトは締め切らず、白い部品がカタカタと少し動くの位置が適正。
いつも脱落(なくす)する部品なのでスペアパーツですぐに対処。
一番の原因は艇を組んだまま車で運搬すること。
振動でボルトがまわってしまい脱落につながります。
通常の使用でも、ある期間チェックを怠ると緩んだりなくなったりするので注意が必要です。
ボルトが脱落すると白い部品(チャンネル)も外れることもあるので、この部品もスペアしてあります。
スペアのボルトも長さが異なるので2種類の準備が必要です。
ボルトの頭にネジロック材のようなものが塗布されていることから、そもそも緩みやすいパーツなのかもしれません。
緩みやすいことが問題ではなく、部品点数が多くなるファルト艇を使うのであれば、使いながらその艇を知りスペアパーツを揃えておくのが理想ですね。
ギアはそれぞれ特性がある、特性があるからお付き合いも面白い。
だからこうしたメンテナンスは嫌いじゃないです。
弊社から車で15分のモンベル小清水店。
平素から大変お世話になっております。
ネットでは注文できないような細かいパーツまでキチンと対応してくれます。
やれボルトだ、チャネルだ、何番のフレームだ、スノーシューの長い方のベルトだ、なんて言うリクエストをするのはウチくらいなのかもしれませんが(笑)。
部品だけでなく、壊れたスノーシューの修理、破れたザックやアウターもみんなキレイにリペアしてもらっています。
弊社でお受けしているM.O.C(モンベルアウトドアチャレンジ)のツアー窓口もこのショップです。
近くにこうしたショップがあるのはありがたいことです。