Blogガイドブログ
西興部村 拳骨山11月
登山リピーターの道内在住の方から、「この山に登ってみたい」とのリクエスト。詳細をお聞きすると西興部村にある「拳骨山」という山。お仕事中によく見る独特の山容が気になるも、登山道がなくロープも必要だろうとのことで、単独での登頂は見合わせていたとのこと。ご依頼は夏だったのですが、できるならオンサイト(目視)での登頂を目指したいので「木々の葉が落ちた時期はいかがですか?」ということで11月に行ってきました!
調べてみると名前のとおりに拳骨というか岩の塊が特徴的な山。過去の登頂記録を見てもわずかで、冬期ばかり。北海道の山は、葉が落ち、積雪があった方が登頂しやすい山が多いです。
登山道の無い山、尾根沿いに頂上を目指す作戦も、すぐに深すぎるササに行く手を遮られ作戦変更。尾根を意識しながらササの薄い場所を繋げ、標高をあげることに。足元も前方も見えず苦労。この日の核心部は標高の低いスタートから30分ほどの場所でした。予想はしていたので、汚れても穴が開いても良いパンツで行って正解でしたね。
標高がさらに上がると、傾斜はきつくなりますが、雪が増え視界は良くなります。ただ地表を軽く覆うだけの積雪なので、倒木や穴に足を取られることも多く楽ではなかったですね。
やはり頂上直下ではロープが必要でした。登りも下りもロープを使いお客様を確保。灌木という手掛かりはあるのですが、平均では70度くらいの壁。お客様はロープとハーネスを使った登降もご希望でしたので、ご自身でスリングを使ったチェストハーネスを結び、厳しい傾斜にチャレンジしていただきました。
お客様持参のタヌキ。「拳骨山のタヌキさん」を表現したかったそう。チャーミングなお客様のセンスに場が和みます。
頂上からの眺望が絶景!という山ではなく、風も強かったため、少し下りロープを解除できる小さな広場まで降り、その場で立ったまま昼食をとり下山へ。
下山時には懸垂下降も。ムンターヒッチを使い3ピッチほど一気に下降。下りた谷筋沿いに昔の作業道を見つけ(地図にはなし)、下山はあっという間の1時間。下山時の安全確保や時間を気にしていたので、ありがたい道でした。
登頂記念写真(笑)。
帰路の興部村で名物ソフトクリームを楽しむ。少し遠くに行ったときはその土地の名産を食べるのも楽しみですね!
こんなご依頼もお受けしております。「気になる山」あったらリクエストくださいね。登山道がない山もご案内しております!