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シレトコスミレ_2020

2020.07.07
シレトコスミレ_2020

今年も硫黄山へシレトコスミレの撮影ガイドのご依頼がありました。
世界自然遺産知床でも、「シレトコ」の固有名詞がつくのは本種だけ。
知床連山の中でも硫黄山周辺の一部地域だけで観察できます。
このスミレに逢うには片道約5時間、標高差約1,200mを登る必要がありますが、国内でも容易に観察できるのはこの硫黄山周辺だけ。
毎年、がんばって撮影のサポートをさせていただいております!
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知床林道をカムイワッカ湯の滝方面に進み、カムイワッカ湯の滝から約300m手前の登山者専用駐車場に車を置きます。
そこからは徒歩で登山道へ。カムイワッカ湯の滝を過ぎたところにゲートがあります。
このゲートから先への通行には規制があり許可が必要です。例年徒歩で通行できるのは6月第3週目の金曜日から同じ年の9月最終週の日曜日まで。詳細はオホーツク振興局Webサイトを確認ください。
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昭和10年に噴火を開始した新噴火口。この付近は霧がでると迷いやすい場所です。
この日はイソツツジが満開でした。
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硫黄沢。雪渓が残りますが、ここが登山道です。
例年7月上旬までは雪が残っています。
傾斜がキツイ場所もありますので、アイゼンを持参しましょう。
「アイゼンなしでも行けました!」というWebでの記載がありますが、雪渓での行動経験は人それぞれです。傾斜のある雪の上を行動することを前提に準備くださいね。
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頂上直下まで足を伸ばせば、そこはお花畑。
シレトコスミレはもちろん、コケモモ、エゾコザクラ、ミネズオウ、エゾノツガザクラ、イワウメなどを観察できましたよ。
この日は頂上には行かず、お花の撮影だけでしたが往復約12時間でした。
特に撮影(お花だけではなく、日の出や夕焼け)をお考えの方は、1泊2日の方が良いかもしれません。
例年7月15日前後までのご案内となっております。
日本ではこの限られた場所にしかないスミレを見ませんか?
アイゼンのレンタルなど含めご相談ください。