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羅臼岳 6月
2024年6月の羅臼岳。
6月16日と21日にガイドさせていただきました!
明らかに雪解けが早い昨今。とはいえまだ登山道上の標高1,150m前後にある大沢に雪は残っていました。
特に16日の大沢は低温、強風、そして雪が解ける過程で発生する25度ほどの雪の傾斜がありました。
アイゼンを履いての登高。この日は天候回復が望めないため標高1,350mの羅臼平で引き返しています。
21日も大沢には雪は残っていましたが、かなり融雪が進み、16日にあった急傾斜はなくなっていました。
お客様の中には軽アイゼンを着用される方もいらっしゃいましたが、暖かい日であったため基本はアイゼンなしで登高。
この日は頂上まで行くことができました!
ただし、標高1,550m付近にある雪田の斜度は斜度30度ほどで残っていたため、ゆっくり確実に登高。
ヒグマの痕跡は登山口から少し上の樹林帯でいくつか見かけたのと(セミを掘ったなど)、大沢で草本100%の濃い緑色のフンを見つけました。
羅臼岳を含む知床は世界有数のヒグマ高密度地帯。登山口にある木下小屋ではクマスプレーのレンタル&レクチャーを実施しています。
ヒグマに変わって皆さんにお知らせします。知床のヒグマは鈴やラジオの音に慣れています。音を出していても遭遇します。そして人を避けてくれません。知床五湖では毎日ガイドツアーを利用した100~200名以上が入園していますが、5月からのヒグマ目撃件数は60件を超えています。
いざという時のためにヒグマの突進の90%を止める(メーカー発表)クマスプレーをぜひご用意ください。
羅臼岳は「花の百名山」にも選ばれている山。
チシマフウロ、樹林帯にて。
ウコンウツギ、森林限界近くにて。
ミネズオウ、森林限界上にて。
キバナシャクナゲ、これも森林限界上のハイマツ帯にて。
エゾノツカザクラ、頂上直下の岩場にて。
その他にもチングルマ、エゾコザクラ、エゾツツジなどが咲き始めていましたよ。
オープンプランにて7/15、8/28ご参加者募集中です。料金は14,000~18,000円。ご検討くださいませ。
大変申し訳ございません。7~9月中旬までの新規登山ガイド依頼はお受けできない日が多くございます。ご理解のほどよろしくお願いいたします。